施術を受けた後の不調

皆さんは、整骨院や整体院で施術を受けた後にこのような経験はありませんでしたか？

• 体がだるくなった
• 頭がぼうっとする
• 体全体が痛くなった
• 発熱・吐き気
• 眠くなってしまった

このように整骨院や整体で施術を受けた後に不調を感じてしまう。

整骨院や整体で施術を受けて痛みやシビレを取り除いたり、体の不調を改善しようとしたはずなのに、このような状態になってしまうのは不安ですよね。

しかしこれらの反応は、施術を受けるとたまに起きることがあります。

これらの反応を「好転反応」と言います。

基本的には好転反応はあまり起きないと考えていますが、ごく少数の方は「好転反応」が起きることがあります。

好転反応が起きやすい人の特徴

では、どのような体の状態の人に起きやすいのでしょうか？

好転反応が起きやすい方の特徴

• １ヶ月〜半年以上痛みやシビレを抱えている方
• 極端に疲れが溜まっている方
• 睡眠不足の方
• 栄養が偏っている方
• 長期間薬を服用している方

このような方に好転反応が起きやすくなります。

痛みやシビレを抱えている期間の長さや生活習慣が問題となっている方に起きやすい特徴があると言えます。

好転反応のメカニズム

では、なぜ上記のような方に好転反応が起きやすいのでしょうか？

上記のような方々に共通して言えるのは、体に老廃物や疲労物質が溜まっている状態といえます。

施術を受けると血液の流れや体液の流れが良くなるので、急激に老廃物や疲労物質が体全体を巡ることになります。

老廃物や疲労物質がバランスよく体外に排出できればいいのですが、排泄が上手くいかないことによって、老廃物や疲労物質が体のさまざまな箇所に流れていく影響で「好転反応」が起きてしまうのです。

「好転反応」のメカニズムはお分かり頂けたでしょうか？

一般的に「好転反応」は２〜3日で回復する症状です。

3日以上経過しても好転反応の症状が緩和されない場合は、施術を受けた整骨院や整体院に相談してみてください。

後ほど対処法もお伝えしていきます。

シビレが強くなった時

一方で施術後に痛みやシビレが一時的に強くなってしまう方がいらっしゃいます。

症状が悪化してしまっているのでとても不安になりますよね。

痛みやシビレの症状が強くなることも「好転反応」の一つなのでしょうか？

治療業界では賛否両論ありますが、これも好転反応なのかと言われると答えはノーです。

好転反応は体が回復している合図ですが、痛みやシビレが強くなると言うことは、体が傷ついてしまっている可能性があります。

体が傷ついてしまう２つの原因

• 施術者側の刺激量が強かった場合
• 施術者の言動や態度に不安や不満があった場合

この２つの原因が考えられます。

刺激量が強かった場合はなんとなく理解しやすいと思いますが、言動や態度も痛みやシビレの増悪に関連するのでしょうか？

これが大いに関係してしまうのです。

痛いという感覚は、脳で制御しています。

痛みやシビレで辛い時に、施術者が不快な言葉を発したり、横柄な態度をとっていたとしたらどうでしょうか？

この状態では脳内の不快指数が高くなります。

不快な感覚を受け取った脳は、体が痛んでいる箇所に更に痛みの指令を出すようにコントロールしてしまうのです。

人間の体は日々ストレスと対峙していますから、痛みやシビレのストレスと同時に不快なストレスが加わり症状が悪化してしまいます。

ご来院した方の悩みや辛さなどの話をろくに聞かずに施術したり、自分のことだけを考えて施術している施術者は、施術効果を下げるだけでなく症状まで悪化させてしまう危険があります。

「好転反応」の対処法

「好転反応」が出てしまった場合はどのように対処していけばいいのでしょうか？

まずは自宅でできる３つの方法をお伝えします。

・睡眠を十分とる

「好転反応」が起きやすい方で睡眠不足の方がいらっしゃいます。

睡眠は体を回復させるためにとても重要です。

まず最低７時間は睡眠を取るようにして体が回復しやすい状態を作ることが大切です。

・水分をしっかり摂取する

皆さんもご存知の通り、体の約６０％は水分です。

体に水分が満たされていない状態では、老廃物や疲労物質も循環せず排泄できなくなってしまいます。積極的に水を飲むように心がけましょう。

水を飲む目安量は、体重（kg）×３０ml/日です。

※いきなり飲めない方は、まず1リットルは飲むように心がけてください。

※緑茶やコーヒーなどカフェインが入った飲料は控えてください。

・呼吸法を行う

呼吸法を行うことで血流や代謝が良くなり、不要な老廃物や疲労物質がより体外に排泄しやすくなります。

滞っていた老廃物が流れれば、「好転反応」も落ち着きますし、痛みやシビレの軽減にもつながります。

５秒間吸って10秒間吐く呼吸法を３〜5セット行なってください。

困った時は遠慮なく相談しよう

今回は「好転反応」についてとその対処法について説明させて頂きました。

施術を受けると様々な反応が起きることがあります。

もしお困りの時は、施術をしてもらった先生に遠慮なくご相談することをオススメします。