はじめに
股関節痛は、長時間の歩行、階段の上り下り、スポーツ活動など、日常生活のさまざまな場面で支障をきたす症状です。多くの方が股関節そのものに原因があると考えがちですが、実は股関節だけでなく、周辺の関節や全身のバランスが関係していることが多いのです。
1. 仙腸関節と下肢の連動性の問題
仙腸関節は骨盤にある関節で、荷重時の負荷を受け流す重要な役割を担っています。この関節の動きが悪くなると、股関節への負担が増大します。また、足関節、膝関節、股関節という下肢全体の連動性が崩れることで、どこかの関節に過度な負担がかかり、痛みが発生します。
2. 背骨の動きの硬さ
腰椎と胸椎のつなぎ目には股関節に関連する神経が分布しているため、背骨の動きが硬くなると股関節の動きも連動して悪くなります。股関節痛を改善するには、筋肉や関節だけでなく、背骨の柔軟性も重要な要素となります。
3. 重心バランスの崩れ
仙腸関節や背骨の動きが悪くなると、体は自然にかばうような使い方をするため、重心バランスが崩れていきます。このバランスの崩れは不良姿勢につながり、股関節だけでなく腰や膝にも悪影響を及ぼします。
自宅で出来るエクササイズ
①骨盤の前後傾運動
仰向けに寝て、両膝を立てます。腰を床に押し付けるように骨盤を後傾させ、次に腰を反らせるように骨盤を前傾させます。この動きをゆっくりと10回繰り返します。仙腸関節の動きを取り戻すのに効果的です。
②お尻歩き
床に座り、両足を前に伸ばした状態で、お尻を左右交互に動かしながら前進・後退します。骨盤周りの筋肉をほぐしながら、仙腸関節の動きも促進されます。
③背骨の柔軟性を高めるストレッチ
キャット&ドッグストレッチ
四つん這いの姿勢になり、息を吐きながら背中を丸め、息を吸いながら背中を反らせます。この動きを10回程度繰り返すことで、背骨全体の柔軟性が向上します。
④下肢の連動性を高めるエクササイズ
片足立ちバランス運動
片足で立ち、反対側の膝を軽く曲げて上げます。30秒キープし、左右交互に行います。足関節、膝関節、股関節の連動性を高め、バランス感覚も向上します。慣れてきたら目を閉じて行うとより効果的です。
日常生活での注意点
座り方の工夫などが挙げられます。
長時間同じ姿勢で座らないようにし、30分に一度は立ち上がって体を動かしましょう(伸びるなど)
椅子に座る際は、浅く腰掛けるのではなく、深く腰掛けて背もたれを使うことで骨盤が安定します。
セルフケアの注意点
セルフケアを行う際は、痛みが強く出ない範囲で行うことが重要です。
痛みを我慢しながら無理に動かすと、かえって症状を悪化させる可能性があります。
また、急に強度の高い運動を始めるのではなく、徐々に負荷を上げていくことが大切です。
セルフケアを継続しても症状が改善しない場合や、痛みが増悪する場合は、専門家に相談することをお勧めします。適切な評価と施術を受けることで、より効果的に症状を改善できる可能性があります。
まとめ
股関節痛の改善には、股関節だけでなく、
「 仙腸関節 」
「 背骨 」
「 全身のバランス 」
を整えることが重要です。日々のセルフケアを継続することで、痛みの軽減だけでなく、再発予防にもつながります。自分の体の状態を理解し、適切なケアを行うことで、健康的で動きやすい体を取り戻しましょう。
院情報
ユース鍼灸整骨院
・埼玉県さいたま市見沼区東大宮4丁目1−4 トライフォース 2F
・JR宇都宮線「東大宮駅」から徒歩1分
・TEL 048-658-9431
・公式LINE LINEでのお問合せ
埼玉県の整骨院・整体なら『ユース鍼灸整骨院』へ!
当グループではスポーツ外傷・障害に特化した施術を行なっています。
捻挫・肉離れで治癒まで期間がかかるスポーツ外傷を早期復帰させる外傷に特化した施術を行なっています。 またどこに行っても改善されなかった痛みでお困りでしたらきむら鍼灸整骨院グループへお越し下さい。
夜21時まで営業していますので、部活帰り、お仕事帰りの方にもとても通いやすくなっています。
どこに行っても改善されないスポーツ時の痛み、慢性痛、身体の不調でお困りでしたら、ぜひご相談ください!